~本棚紹介~
店内には山や自然、旅に関する本を置いています
珈琲やお食事と一緒にお楽しみ下さい
店内には山や自然、旅に関する本を置いています
珈琲やお食事と一緒にお楽しみ下さい
星野道夫氏の代表的な一冊。33篇の味わい深い文章。何度読み直しても、数ページをめくるだけでも、いつも満足出来る本の一つとして「旅をする木」は書棚に在ります。
ハイカーやバックパッカーのバイブルとして全米で支持される"The New Complete Walker"の日本語完全復刻版。ウィルダネスを歩く技術や用具、紹介される内容は実践的な知識に裏付けされたもので、時代を経てもなお有益な情報であり続ける。本を手に取った時の量感は圧倒的だが読み易く、旅へと気持ちが誘われる。
ギリシャ正教の整地アトス、そしてトルコ一周のタフな紀行文。宗教的・政治的にディープな地域の旅とあって、読み応えのある一冊。生涯で一度でも自分がこの地域を訪れる事があるだろうか、と考えます。そんな風景や経験の描写は一期一句が興味深く想像を膨らませる。
実際に極地で使用されている道具の紹介が、読み易い文章で綴られ、道具のイラストに加えて旅の写真も含まれていて手に取りやすい。使ってみて初めて分かる便利な道具や、逆に不便な物もある中、様々な状況に沿った機能美というものに山や自然の中では感動させられる事がある。極地を旅する写真家の取捨選択について学ぶことができる、貴重な一冊。
2003年、45日間かけた椎名誠さんのメコン河の旅記録。ラオスの奥地で少数民族が行う祭祀儀礼から、南シナ海への河口で行われるドンダイ漁の取材、インドシナ半島縦断の記録が写真と共に構成される。4500kmの圧倒的なメコン河のスケールが椎名誠さんの飾らない文体を通じて伝えられる。
人は狩猟採集から農耕型へ生活を変え、現代では食べ物が商品になった。作物と労働者の関係性、政治や経済と切り離せない仕組みを持つ、食や農。食の大量生産+大量廃棄の社会構造を考える上で、経済や歴史の内容に充実した一冊。
HOHOCAFEの改修を始める更に前から、小屋への興味を駆り立てられ、店の内装を考える時にも多く参考にした一冊。店を開店した後、著者のZach Klein氏の友人が偶然に来店され、SNSを通じて著者本人とも繋がる事が出来た。Thank you for publishing the beautiful book, we are so much inspired by the compelling cabins and you ideas, Mr.Zach.
日本語に翻訳された「小屋のなかへ」という本も出版されている。
「思考の停止、麻痺、この麻痺がないと生活は維持出来ない。確かにそうだ、でも時にはこの麻痺について、この矛盾について、少しくらいは考えた方が良い」この本の出版から時間が経ち、食肉や動物の解体への考え方は一部で変わった部分もあるが、本のテーマとなる課題を人が根本的に解決する事は出来ていない。子ども向けの様に読易く書かれているが大人がしっかりと読むべき一冊。
全4章で構成された豊富な情報量。山岳のプロでも時には逃れられない雪崩発生の構造や、被災しないためにできる事、リスクマネジメントが詳しく紹介されている。一度の事故が命を奪う可能性のある雪崩について、詳しく考え、知る事はとても大事。
自然、生物、人体、宇宙、古代遺跡や芸術や音楽、それぞれの中に共通している比率が在り、心地よい物や安定する物には何らかのルールが在る。難読書と思うが、装丁が綺麗で挿絵も良い。
ナナイ(ゴリド人)の猟師デルスウは森の暮らしの知恵、優れた狩猟技術を持ち、著者である探検家アルセーニエフを助ける。1907年の探検記は古い記録のようで、自然の中にある描写は今と変わらない部分もある。地理学、地質学、動植物学の記述と並んで、著者とデルスウの人間ドラマが描かれる。
「ビッグコミックオリジナル」2016~17年連載、ルーヴル美術館に棲む猫、取り巻く人間たちを描いたストーリー、上下巻。松本大洋作品の白黒対比が表紙デザインになっている。漫画であり絵本でありアートでもある、松本大洋の傑作。
①リフューズ(不要物を断る)②リデュース(使用する物を減らす)③リユース(再利用する)④リサイクル(①~③できなければリサイクルへ)⑤ロット(堆肥化)、5つの基本の「R」。ゴミ削減の細かな技術が紹介され、社会を動かす力を持った本。ゼロ・ウェイストの暮らしは「本当に大切な物のために余白を作る事」。日常的に側に置いておきたい一冊です。
1992年アラスカ荒野の廃バスで遺体が発見された、クリス・マッカンドレスの人生と死。登山家である著者のジョン・クラカワーの検証と考察。エミール・ハーシュ主演、ショーン・ペン監督作品の映画"Into the Wild"は20代の頃の自分に影響を与えた。原作はより深く故人の生き方を辿れ、クラカワーの登山記録の部分も躍動感がある。
山小屋が切迫している問題をまず知る事。山や自然の価値をどう考えるのか、日本の国立公園の現状が伝えられています。山が好きな方なら一度は読んでみるべき一冊。
植物細密画(ボタニカルアート)は写真の無かった時代から、植物や薬草の科学的研究を目的として発展してきました。正確な描写は学びに繋がり、細密な絵画は眺めているだけでも楽しい。HOHOCAFEからも程近い白馬五竜の高山植物がボタニカルアートで紹介された一冊です。